りかやの閑話休題

理科人として興味のおもむくままに何やかんややっています。しかし,歳を重ねていくと日々忘れていくことの多さに驚き,記録することの大切さを実感して始めたブログです。

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てぃーだブログ

岩石薄片

オーソコーツァイト(正珪岩)礫

今日は車の外気温計が26℃を指していました。。。来週にはまた冬になるらしいですが・・・太平洋高気圧,強すぎます。。。
おかげでキャベツやらにはモンシロチョウのアオムシが一杯・・・。種を播くタイミングをどうしようかなぁ~と考える日々。

そんなとこで本題。地層と呼ばれるなかには礫層というものがあります。それは主に陸上にあった岩石が風化によって河原の石ころになって流され,ある場所で溜まっていったものが,なんやかんやあって再び地上に持ち上げられたものです。
で,礫層に含まれる大小さまざまな”礫”には,現在では見られない岩石から出来たものなどがあります。そんな礫に「オーソコーツァイト」と呼ばれる岩石を基にした石ころがあります。オーソコーツァイトはその大部分がよく円磨(崩れ始めの角ばっていた石が川に流されたり,風で飛ばされているうちにどんどん角が取れて丸みを帯びていった状態)された石英の粒子からなるものをいいます。で,このような礫ができる場所が大陸などの環境と考えられています。つまり,オーソコーツァイト礫が見つかれば,そこは以前,大陸と繋がっていた,もしくはそういう環境から出来た土地から礫の供給を受けたということになります。

話が長くなりましたが,県外では京都とか富山とか結構いろいろな場所にあったりします。
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
こんなの。
で,薄片を摺ると
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
オープン
なんのこっちゃ解りませんが
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
クロス
ほぼ石英からできています。で,もうちょっと円磨されているほうを撮れば良かった(笑)
で,オープンで観た時のを比べると,石英粒子の周りに縁取りのようにして黒い線が入っていますが,これをダストリングといって赤鉄鉱などの風化産物となるようです。ここら辺,もうちょっと調べたいですねぇ~。

ちなみに,オーストラリアのアリススプリングのオーソコーツァイト
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
これの薄片
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
オープン
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
クロス
中央部に綺麗に円磨された石英粒子があります。

と前置きが大分長くなりましたが,沖縄本島にはその”オーソコーツァイト”が含まれるといわれている地層があります。そんな場所を訪れてみました。
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
これは国頭礫層(笑)再々砕屑物の礫としてあったりしたら面白いのですが(笑)
場所はその下部に当たります。
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
こんなんや
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
こんな
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
こうなど。

オーソコーツァイト(正珪岩)礫
切ってみるとこうなります。ちなみに,石英脈が円磨されたようなのもあるので数を集める必要があります。
で,摺ってみると
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
オープン
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
クロス
う~ん,一部に良く円磨された石英粒子も確認できますが・・・

別のやつ
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
オープン
オーソコーツァイト(正珪岩)礫
クロス
何とも微妙です。。。

一個は可能性がありますが,う~ん,いろいろな”オーソコーツァイト”といわれているとこのを観てみないと何とも言えないですね~。化学分析などが出来れば良いんでしょうが(苦笑)まだまだだなぁ~。
さて頑張ろう!!!

ではまた。




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